妊娠と歯周病
1990年代ころより国内外の様々な研究機関で全身と歯周病について調査 研究が盛んに行われ始めました。
その結果 歯周病は 糖尿病 動脈硬化 狭心症 心筋梗塞 誤嚥性肺炎 そして妊産婦への影響が、わかってきました。
妊婦が歯周病にかかっていると早産 低体重児出産のリスクが高まることが、わかってきています。早産 低体重児出産は、喫煙 飲酒よりも歯周病のリスクが8倍も高いと言われています。歯周病菌は炎症性サイトカインやプロスタグランジン(子宮収縮に関与)を発生させ子宮に悪影響を及ぼします。さらには、妊娠すると女性ホルモンが、通常の数百倍となりこのホルモンを栄養源とするある種の歯周病菌(プレボテラインターメディア Pi菌)が増殖し歯周病が進行しやすくなります。
このように妊娠時には、通常より歯周病のリスクが高まります。妊娠以前からの歯周病ケアが、大切です。