2011-12-16 15:26:37

骨粗鬆症と抜歯

テーマ:ブログ

骨粗鬆症の方 歯科治療ちょっと注意を

骨粗鬆症治療の第一選択薬は

ビスフォスフォネート(BPというお薬です。

この治療薬を服用している場合、非常にまれではありますが、抜歯 インプラント手術 歯周外科手術後に顎の骨が壊死してしまうことがあります。

ただし頻度は非常に低く 口からビスフォスフォネート(BP)を服用している人の5000人から10000人に一人 癌等で注射 点滴の人で50人から100人に一人です。この数字をどう判断するかは、先生によって異なりますが、20103月に日本骨粗鬆学会 日本口腔外科学会等、国内の関連5学会が統一的見解(ポジションペーパー)をまとめました。


ビスフォスフォネート顎骨壊死(BRONJ)に対するポジションーパー

 

発生のリスクファクター 

抜歯 インプラント手術 歯周外科手術 

口腔状態の不良

歯周病等の炎症疾患の既往

癌 高齢者 腎透析 糖尿病 肥満 

ステロイド 喫煙 飲酒

下顎>上顎 下顎隆起 口蓋隆起 

ビスフォスフォネート(BP)休薬について

投与期間が3年以上、または3年未満でもリスクファクター+の場合 抜歯等に対しての判断が難しい。

代表的な ビスフォスフォネート(BP)系経口剤

フォサマック ボナロン ダイドロネル アクトネル ベネット