人類最大の感染症って何?
感染症ですぐに思い起こされるのが、ここ最近 世界を不安にさせている、H7N9 すなわち中国の鳥インフルエンザです。少数とは言え、死亡することもある、怖い感染症です。
1918年のスペインかぜでは、48万人も死者が出てしまいました。
1990年代には、C型肝炎ウイルス感染者が国内に200万人もいることが、わかってきました。2000年代になると胃がんの原因とされるピロリ菌が注目され、感染者は、3500万人に上るとみられています。これら感染症は、非常に有名で人々の関心の高いものです。ところが、これら感染症より桁違いに多くの感染者がいる病気は、何でしょう?
実は歯周病なのです。歯周病は歯周病菌による感染症で顎の骨を溶かしていくとても怖い病気なのです。しかしサイレントディジーズ(静かな病)と呼ばれ症状がほとんど出現しません。
そのため放置されがちで、あまり重要視されていないような感じがあります。症状が出始めたときには、抜歯になることもめずらしくありません。また歯周病は、糖尿病 動脈硬化 狭心症 心筋梗塞 誤嚥性肺炎 低体重児出産等の全身への影響が、近年明らかになってきています。